2018年7月
紫根とムラサキ
紫根というのは、ムラサキという植物の根っこです。
万葉の時代には、日本のそこかしこに生えていた植物ですが、今では外来植物に追われて殆ど自然には見られない絶滅危惧種になりました。
昔の人は多くの植物を生活に役立てており、紫根の根が炎症を治したり、美しい紫色の染料にもなる事を利用してきました。
白い花が咲くのにムラサキと名付けられたのは、まさに根の効用を良く知り抜いていた証拠でしょう。
いわば日本人には千年以上も馴染みのある紫根、近代になって科学的にもその有効性は再確認されています。
プロアイの美しいピンク色は紫根の自然色、お肌のトラブルを防止するところも遠いご先祖様の知恵にあやかっています。