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2018年4月

六花落々 / 西條奈加

江戸後期、国産の顕微鏡もない時代、数十年をかけて雪の結晶を観察し記録した「雪華図説」を出版した老中土井利位とその家臣の実話物語。
自然の不思議と向き合って、実利は無いと理解しつつ、ただ知りたいというだけで何十年も観察を続ける純粋科学の精神が封建時代にも存在した事実に感心する。
江戸時代ほどでは無いが、現代でも純粋科学への志を貫くのは大変だ。考え続ける根気に乏しい自分にとっては間違いなく尊敬の対象だ。

 

Newton(ニュートン) 2018年 04 月号

【ゲノム編集治療】安全なウィルスベクターが開発されて、特定の臓器だけゲノム編集する技術が生まれた。

人が持って生まれた遺伝子を生活しながら書き換えられる時代になった訳だ。
この技術によって初めて治療できる難病もある一方、ドーピングにこの技術を使われると尿検査だけでは検知できない時代となる。
歴史を振り返れば、必ずしも正しくない目的によって多くの技術は進歩してきたが、これも例外ではなくなるだろう。
これで自分を改善しようとする人はいるだろうが、悪影響が出たときに後戻りできない改造であることは知っておいた方が良い。

 

盤上の向日葵 / 柚月 裕子