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2017年11月

人工知能の核心 / 羽生 善治

将棋のプロが語る人工知能の現状。

いずれ人工知能の台頭によって無くなる職業はいくつも出てくるだろうが、人工知能を使うことで新たに生まれる仕事も多様となるだろう。
人間が何気無くやっていることが、人工知能にとっては高い技術ハードルとなっている事例も多く、この分野の進歩は人間の能力を改めて知る科学でもある。
人工知能を補助知能としてスマホのように携帯する未来社会はどんな光景だろう。
将棋のプロというのは一番頭の良い部類の人だとは思っていたが、こなれた言葉で人工知能技術とその課題を語ってくれて、ますますその思いは強くなる。

 

中学生棋士 / 谷川 浩司

中学生でプロ棋士になった歴代5人についての話。
執筆中に藤井四段が29連勝してたので、半分くらいが彼に関する話になっている。
将棋への興味が5歳で芽生え、周囲の大人たちもそのことを適切に応援し、10年間ひたすら飽きずに将棋への興味を持ち続けると世に言う天才棋士が生まれたということになる。
多くの人が応援する背景には、藤井四段の日本語の確かさや誰に対しても謙虚な姿勢が、これは単なる将棋オタクではないと感じるものがあるのだろう。将棋を知らない私も好感を持ってしまう。
どんな分野でも、勝てば良い、という姿勢では万人の尊敬を得られない。

 

ピアノと平均律の謎 / アニタ・T.サリヴァン

人の耳は平均律の3倍くらい音階があっても十分聞き分けられるのに、なぜこのシンプルな音階に収束してきたのだろう。
もちろん伝統音楽にはこの音階にない音まで伝えられてはいるが、平均律に慣れた現代人や楽譜上に完全な記録ができない曲は徐々に変化してしまっているかもしれない。
中全音律を前提として作曲された古典派作品を平均律で演奏すると、作曲者の意図とは違う曲の印象を受け止めているということか。

 

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